ひとり言

ラリボタンの使用感と、まるで入れ歯のようなやり取り

親父は喉頭がんの手術を経て、首に永久気管孔があり、その孔に人工鼻をつけることで安全に呼吸をしています。

人工鼻をつけるために、首にアドヒーシブという接着器具をつけていましたが、夏前に首周りがかぶれてしまったので、皮膚かぶれを治すのを優先に人工鼻をつけず布などを首に巻き過ごしていました。

 

かぶれは治ったけど、首が痩せてピタッと接着器具が貼れないのが気になるということで、シリコン(ゴム?)素材でできた「ラリボタン」を試してみることになります。

穴の開いた哺乳瓶の口のようなものを永久気管孔に取り付け、その上に人工鼻をつけるわけです。

 

このラリボタン、中にも潜らず引っ張っても外れにくくなっていて、私の目からは便利そうに見えます。ですが、貼り替えて捨てるだけのアドヒーシブと違い、今度は洗って洗浄する手間が出てきます。

引っ張っても外れにくいとはいえ、くしゃみなど何かの拍子に空気が強く出るとポーンと外れてしまい、場所によっては洗って付け直しになるので、衛生面で気をつけなければならないのは少し面倒です。

母の天然ボケが炸裂したときにも、笑って吹き出して外れてしまうんですよ。その様子を見て母が追い打ちで笑います。

 

洗浄が必要で、外れて飛んでいくとなんだか面白い。

ああ、これ入れ歯と同じ感覚だわと、少し不謹慎ですが両親を見ながらそう思いました。

 

「飛んだものがいつか誰かのハゲ頭にくっついたりしたら面白い」と、ブラックジョークをかます母が少し恐ろしいけど、お互い笑えているならいいんじゃないかな。

では、また次回。