ひとり言

「脳腸相関」アルツハイマーの症状はうつる

 

ナゾロジー

 

腸は第二の脳とはよくいったもの。近年、「脳腸相関」といって「脳と腸は互いに影響し合っている」ことが実証されつつあり、脳の状態が腸に影響を与えるだけでなく、腸の状態が脳を変える力を持つのだそう。なので、アルツハイマーの症状が腸からうつって影響が出てしまう可能性があるのでしょう。

 

介護して下のお世話をして直接うつるとかではないでしょうけど、ストレスが重なって腸内環境が悪くなって自分の体にも悪影響が出てくるというのは大いにありそう。

2020年に報告された国立長寿医療研究センターの研究によると、「腸内細菌が代謝の過程で生み出す乳酸が多い人では、認知症リスクが低い」という相関関係が明らかになっています(※1)。
また、同じ研究グループの別の報告では、認知症の人と認知症でない人の腸内細菌を比較すると、認知症の人の腸内細菌には、種類が明らかにされていない不明の菌が増えていることも分かりました(※2)。

(※1) Naoki Saji et al., “Relationship between dementia and gut microbiome-associated metabolites: a cross-sectional study in Japan” Sci Rep. 2020 May 18; 10(1):8088.
(※2) Naoki Saji et al., “Analysis of the relationship between the gut microbiome and dementia: a cross-sectional study conducted in Japan” Sci Rep. 2019 Jan 30;9(1): 1008.

 

腸内細菌は何兆と無数で多種多様なので、人それぞれで適性なバランスがあります。この細菌があれば良いとか悪いとかを一概には断定できないのだそう。それでも、将来的にアルツハイマー病の症状が発症する前に腸内細菌を診断し、理想的な状態に変更させることができれば、疾患の予防につながる可能性があるとされています。

 

腸は大事にしたいですね。お腹の異変は体全体の異変くらいに思っておかないと。

大げさかな?

では、また次回。